「怪しい老人の段」
『忍たま乱太郎』16期第6話
2008年4月7日放送
休みが終わって新学期開始。
登校中に怪しい老人を見た土井先生はきり丸としんべヱを先に行かせて自分一人で調査をする事に。一方、同じく怪しい老人を目撃した安藤先生は一年い組に調査をさせる事に。成績優秀な一年い組だが実戦経験では一年は組に負けている事で安藤先生は一年は組や土井先生に対抗意識を燃やしていたのだった。
土井先生も安藤先生も教科担当なのに実戦経験と言う実技が関わるところで争っているのが面白い。忍者には知識も必要だけど最後にものを言うのは実戦での強さと言う事なのだろう。さらに面白いのは実際の実技担当である山田先生と厚着先生は土井先生と安藤先生のような対抗意識は持っていなかったりする。
それにしても、怪しい老人を目撃していながら学園長や他の先生にも知らせずに一年い組に調査させてしまった安藤先生は後で怒られなかったのだろうか?(しかも一年は組にバレてしまうと言う失態付き……)
嫌味な安藤先生だけれど実際に見るとそんなに嫌悪感を抱かないのは安藤先生の嫌味が一年は組へのコンプレックスの裏返しと言うのが分かるからだろう。さらにそのコンプレックスを当の一年は組の忍たま達にも見抜かれてしまっていると言うのがまた……。
嫌味なエリートと言うのは大抵は主人公達より高い評価を受けているものだが、安藤先生と一年い組は忍者としての評価が一年は組より低くなっている。ここがある種の冷徹さを持っている『忍たま』の世界らしいとも言える。
一年い組が調査を成功させたら安藤先生の一年は組への嫌味がますます酷くなるとして一年は組も調査をしたいと名乗り出るが、ここで皆の音頭を取るのは学級委員長の庄左ヱ門の他に団蔵となっている。ここは団蔵の負けん気の強さが出たと言える。
決断力のある方向音痴の神崎左門が登場。
物語には全く絡まないが一年は組以外の誰かが出ると「忍術学園に来た」と言う感じがする。
「怪しい屋敷の段」に進む。