「園田村へ急げの段」
『忍たま乱太郎』16期第39話
2008年5月22日放送
前回の続き。
タソガレドキではオーマガトキとの戦に勝つと言う話を聞いて金品を持ち込む村が後を絶たない状況。そして虎若はタソガレドキの忍び組頭の雑渡昆奈門とオーマガトキの城主である大間賀時曲時が密会している現場を目撃してしまう。
これらの情報からタソガレドキとオーマガトキの戦は実は前回で決着が付いていて、その時に曲時はタソガレドキの城主である黄昏甚兵衛と密約を交わして表向きは戦を続行する事が決められていた事が明らかに。
園田村を始めとするオーマガドキの村々はかばいの制札を貰う為にタソガレドキに金品を渡し、タソガレドキはその受け取った金品の何割かをオーマガドキに手渡す。こうして人望の無さから村から税金を取れず、逆に惣と言う自治組織を作られて対抗されているオーマガドキはタソガレドキの傘下に入る事で村々からの金品を手に入れる事が出来ると言うのが今回の戦のカラクリであった。
自分が『忍たま』を見始めたのはこの辺りからだったが、自分のイメージしていた『忍たま』と今回の話の難しさのギャップに驚いて、そこから『忍たま』にハマっていった。
それにしても今回明かされた戦のカラクリをメイン視聴者であるチビッ子達は理解できたのだろうか……? 気になる。
諸泉尊奈門登場。土井先生にチョークと出席簿で倒されてしまい、ここから二人の因縁が始まる。
この頃の担当声優は島田敏さんで、後の若い熱血キャラとは違った雰囲気になっている。組頭との関係も後の子供の頃から慕っていたのとはちょっと違っていて、大人になってから仕事で一緒になってお互いに思っている事をある程度素直に言い合える関係と言う感じになっている。後の絶対忠誠な感じではなくて対等に近い感じかな。
雑渡昆奈門もこの頃の担当声優は広瀬正志さんで、後の森久保祥太郎さんのが「曲者」であるのに対して今回は「組頭」の感じが強くなっている。(なにせ『機動戦士ガンダム』の上司にしたい人ナンバー1であるランバ・ラルを担当した人なので)
この頃から全身に包帯を巻いてはいるが肌にやけどの跡は無い。又、足を揃えて座るのは森久保さんの頃は「個性」と言う感じだったが、この頃は冗談か本気かまでは分からないがちょっとオネェっぽい雰囲気がある。
オーマガトキとタソガレドキの密約を知った園田村は信用できないオーマガトキから離れてタソガレドキと戦う事に。攻め込まれにくい地形な上、忍術学園の協力も取り付けたとは言え、村一つで国相手に戦をしようと言えるのが凄い。この頃はまだそう言う事が出来た時代なんだろうな。やがて豊臣秀吉や徳川幕府の支配になって、刀狩りで武器が取られ、士農工商によって兵農分離が行われた事でこのような大規模な反抗は難しくなっていった。
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