「再び園田村への段」
『忍たま乱太郎』16期第46話
2008年6月2日放送
園田村とタソガレドキの話の続き。
『忍たま』の中でも特に規模の大きな話となった。
全体的にさらっと流されているが現代の日本とはかけ離れた戦国時代の雰囲気がそこかしこに垣間見える。
学園長の指示で乱太郎達が園田村に向かうと村の住民は既に山に避難していた。そして園田村はタソガレドキと戦になる事を想定して色々と準備を進めていた。この二つの状況を合わせると「園田村は最初から忍術学園の忍たまをタソガレドキと戦わせるつもりだった」となる。
原作では手潟さんがタソガレドキとオーマガトキの密約を知ったその日のうちに戦をする事を決断しなければいけなかったので、最初から忍術学園の忍たまを戦わせる予定は無かったと思われるが、アニメではタソガレドキの真意を知って数日経ってから忍たま達を再び呼んでいるので、最初から戦わせる予定で乱太郎達を呼んだと言う展開に変わっている。そういうふうに見ると、バイト代を出してきり丸のやる気を出させる手潟さんが実にあくどく見える……。
今回の話できり丸が雑兵のバイトをしようとして断られていた事が明らかになる。流石にきり丸が戦で雑兵のバイトをしていたと言うのは子供向け作品ではアウトのラインだったのだろうが、子供向けの部分を外したら、きり丸のような子供が雑兵をしていたと明言されていた可能性がある。
戦で家族を失った子供が生きていく為のお金を稼ぐ為に戦場で仕事をすると言うのが何とも……。
忍術学園から一年は組以外の忍たまや先生達も参戦。
今回は逆茂木の設置で用具委員会が登場。用具委員会はこのような「戦の準備」に関わる委員会なので戦う事が大好きな留三郎の欲求はここで果たされていそうだ。その留三郎のライバルである文次郎だが会計委員会は戦に直接関わる事が無いので余計に不満を溜めちゃうんだろうな……。
元は戦忍びだった山田先生は先生達の作戦会議で中心に位置する等、経験に対する周りからの信頼が見える。ちょっとワクワクしているようにも見えるが昔の血が騒ぐのかな?
原作と違ってアニメでは松千代先生がタソガレドキに関わる情報を話ししている。隠れるのが得意なので隠密として情報収集に当たっていたのかもしれない。