「四年生の絆の段」
『忍たま乱太郎』24期第25話
2016年5月6日放送
前期から四年生に加わった守一郎と滝夜叉丸達四年生の話。
守一郎はまだ委員会が決まっていないので学年の話となった。そう言えば、16期から新しい忍たまが続々登場したが、全員が「今まで登場していなかっただけで実は昔から忍術学園にいた」と言う設定なので、今回のような「お迎え回」は作られていなかった。
守一郎への紹介も兼ねて、滝夜叉丸、三木ヱ門、喜八郎、タカ丸の基本的なキャラが描かれる。こうして見ると、やはり四年生は個性が強い。守一郎がツッコんだので改めて考える機会が出来たのだが、自分の持ち物に名前を付けて可愛がっている13歳男子と言うのは冷静に考えたらヤバい。
アニメでは守一郎の笑いの沸点が原作より低いなと思っていたが今回の話に繋げる為だったのかな。
安藤先生やしんべヱがダジャレを言って笑われるのは本人が面白い事を言おうとした結果なので良いのだが、滝夜叉丸達は自分達の行為がおかしいと言う自覚が無いので守一郎に笑われるのを「馬鹿にされている」と感じてしまう。
守一郎の「笑いの沸点が低い」と言うキャラは自分以外の誰かが何かをしないと発動できないのだが、例えば「滝夜叉丸が戦輪を自慢する」と言う場面を「守一郎が滝夜叉丸の言動に大笑いする」と言う場面に上書きする事が出来る。つまり、今までは「滝夜叉丸が戦輪を自慢する」がオチになっていたのに今回はそれを「守一郎が滝夜叉丸の言動に大笑いする」がオチになっているのだ。他の人が作ったオチを守一郎は無意識で自分のオチに上書きしてしまう。これってギャグ作品だと最終兵器に近いかも……。
四年生の絆を深めようと言う話は以前にもあった。
六年生と五年生は委員会の委員長や委員長代理を務めているが四年生で委員長や委員長代理を務めている人物はいない。初期の『忍たま』では四年生と三年生の仲が悪いと言う話があったが委員会活動が活発になるに従ってそのような諍いは無くなっていった。代わりに委員会でNo2として活動する滝夜叉丸や三木ヱ門が委員長や委員長代理である六年生や五年生を意識するようになり、これまで個人活動が多かった四年生をまとめようとするようになってきた。
忍たま達はこういう風に時が経つにつれて徐々にグループ活動をこなしていくようになるのかな。
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