前の話で歴史の道標と会った妲己は力を付けてきた四大諸侯を殺す為に酒池肉林の宴を開いた。と言うのは表向きの理由で実際は西の大諸侯・姫昌を監禁して後に殷周易姓革命を起こさせるのが目的であった。(その他に東の大諸侯・姜桓楚を殺害する事で、姜桓楚の娘である第一妃の姜妃を追い落としたり、後に聞仲が帰還したタイミングで東に反乱を起こさせたりすると言う目的もあった)
妲己はこの裏の目的を胡喜媚には黙っていた。王貴人も太公望を引き入れて仙人界を支配しようと考えていたので、妲己は胡喜媚と王貴人には自分の目的や女媧に関する事はまだ全てを教えてはいないようだ。(後に申公豹が歴史の道標について尋ねてきた時も妲己は二人に席を外させている)
一方で申公豹は妲己の目的が歴史の流れに関する事だとこの時点で既に推測していたので、黄飛虎と姫昌を会わせて太公望との縁を作ると殷周易姓革命の下地を作っている。
「空の兄弟」に続く。