翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「九竜島の四聖⑥ -クラッシャー哪吒-」 『封神演義』第41回

「九竜島の四聖⑥ -クラッシャー哪吒-」
封神演義』第41回

 

封神演義』は軸となる「封神計画」の真相を最後まで隠していた事から色々と設定の説明が変わっている。
たとえば第1回では「封神台に魂を閉じ込めても仙道は再生する事が出来るので殺しには当たらない」と説明されているが今回の話では「封神台に魂が閉じ込められると生まれ変わる事も出来ない」と説明されている。おそらくこれは第1回の時点では封神の対象が仙道だけだったのが途中で人間も封神される事が明らかになったので、仙道は再生出来るとして人間はどうなるのか?と言う疑問が出た時に実は仙道も人間も封神台に閉じ込められたら生まれ変わる事も出来ないと説明が変わったのだろう。因みに終盤の話では実は封神台を解放したらこれまで封神されていた人達は魂の状態で外に出る事が出来ると言うさらなるどんでん返しが出てくる。
次に第1回では「悪い仙道が倒されたら魂が封神台に飛んでいく」と言う説明だったが、これも実は「人間、仙道にかかわらず、封神フィールドの中にいるレベルの高い者は死んだら魂が封神台に飛んでいく」と説明が変わった。ここは太乙真人の「敵だけを閉じ込めるなんて器用な事が出来るわけがない」と言う説明で納得。ただし、梅伯や姫昌と言ったレベルの高そうな人間が封神されなかったのが不思議なので、自分は「仙道の素質を持つ者の魂が封神台に飛んでいく」なのかなと考えている。女媧との最終決戦を見るに封神台に必要なのは仙道の力だと思われるので。

 

哪吒の苦戦を見た太乙真人は光の性質を利用して李興覇の拌黄珠を無効化する。
やはり太乙真人は凄い。単純な素手での殴り合いだと負けるだろうけれど、宝貝を駆使した戦いだと負けるイメージが無い。

 

「あの子は頭を使う戦い方を覚えた。もう負ける事はありえないね。この勝負、哪吒の勝ちだよ」。
格好良く言い放った太乙真人であったが、この後の戦いでも哪吒は「まず撃つ!」「駄目だったら近付いて撃つ!」を繰り返す事になる。太乙真人は自身が頭を使うのが楽しいので、哪吒も頭を使った戦いを一度経験すればその後も頭を使って戦うようになるだろうと考えたのだろうが、当の哪吒は頭を使っての戦いにはあまり興味が無かったようだ。師弟でありながら戦いに対するスタンスが真逆なのが面白い。

 

天化の莫邪の宝剣が『スター・ウォーズ』のライトセーバー、王魔の開天珠が『機動戦士Zガンダム』のファンネルを元ネタにしていると思われるが、今回登場した太乙ダミー風船は『機動戦士Zガンダム』のダミーバルーンが元ネタのような気がする。

 

九竜島の四聖⑦ -太公望・黄天化に火竜鏢をわたす-」に続く。

 

 

封神演義 5 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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