「魔家四将⑧ -天化再戦!!!-」
『封神演義』第62回
十二仙としては太乙真人に続いて本格登場となった清虚道徳真君。
「千年ぶり!」と言う時間的感覚の薄い台詞や戦いを避けるところは太乙真人と同じで、太公望も言っていたが十二仙全員がこんな感じなのか?とつい思ってしまう。(ただし、清虚道徳真君は後の仙界大戦では戦いに燃えていたので、この時は戦うのが怖いのではなく、発言通りに「人間界をメチャクチャにしてしまう事を恐れた」と考えられる)
「太公望、キミの知る天化がどんな人間か知らないけど、オレの知る天化は激しい気性と闘争本能に溢れた強い戦士だっ!!」。
いつもの「親しみのある兄ちゃん」とは別に天化は戦いに関しては命を投げ出すほどの覚悟を見せる時がある。それが天化の命を縮める事になるのだが、それはまた後のお話。清虚道徳真君からこの話を聞いた太公望は天化が負傷すると仙界大戦から外そうとしたり紂王と戦うのを止めようとしたりするのだが結局は止める事が出来なかった。
清虚道徳真君は「天化のあの性格がいつか命取りにならないかと心配している…」と発言する一方で天化の魔礼青への再戦を止めていないところを見るに根本的なところでは天化と同じ「戦士」だったのかなと思う。たとえば今回だと「たとえ勝ち目がなくても戦おうとする」「一応スペアの莫邪の宝剣と鑚心釘を与えたが…」の台詞で清虚道徳真君は天化が魔礼青に勝てるかどうか分からない状態でありながら戦いに送り出した事が分かる。
天化は戦いの果てに死がある事を理解していながら止まる事が出来なかったのだが、それは「清虚道徳真君の弟子」であった事が少なからず関係しているようにも思える。
「魔家四将⑨ -四体合体☆魔家四将原形ヴァージョン!!!!-」に続く。