妲己、聞仲、張公明の金鰲3強が一堂に会していると言う物凄い場面。
今まで聞仲は妲己と紂王の事が心配で朝歌から動けなかったが、中立の立場である趙公明が二人の間に立つ事で妲己とは休戦状態になる。狐と馴れ合うつもりはないと言う聞仲であったがこれで動けるようになったのは確かである。
趙公明は宝貝を使っての派手な戦いが目的なので、聞仲と妲己を仲直りさせて金鰲VS崑崙の構図にしたいのだが、ここで3強の人間に対する見方の違いが問題になる。趙公明は宝貝を使えない人間に興味が無く、妲己は弱者である人間を搾取の対象とし、逆に聞仲は弱者である人間を守ろうとしている。この人間に対する3人の違いは最後まで埋まらず、結果として、妲己と聞仲と張公明が一緒に戦う事は無く、それぞれバラバラで崑崙に戦いを挑む事になってしまった。(ぶっちゃけて言うと、本来なら聞仲と趙公明の二人が手を組んで崑崙に仕掛けた時点で今回の戦争は終わっているほどの戦力差だった)
四聖に続いて魔家四将との戦いでも豊邑に被害が出たので太公望は殷と周の国境に要塞を作る事を決める。これ以降、何度か殷や金鰲の仙道が攻撃を仕掛けてくるが豊邑が戦場になる事は無かった。
「アンタ、スパイ活動なんて向いていないだろう!」と鄧蟬玉にツッコみたくなるが、蟬玉は「魔家四将戦以前からスパイ活動を行っていて、それを太公望や武吉や楊戩にバレていなかった」「武吉の追跡を振り切った」と実はかなり優秀なスパイであった。
「鳥」に続く。