劉環を嫌っている蟬玉だが、その蟬玉も土行孫に対して似たような事をしている。なのでこれは同族嫌悪に近いものかもしれない。ただし、蟬玉と劉環には違う部分もある。
蟬玉も劉環も近視眼的なのだが、蟬玉は土行孫が自分以外の女も見ている事を理解している。(だから土行孫が自分だけを見るようにと奮闘する) 対して劉環は蟬玉は自分の事を愛していると思い込んでしまっている。つまり、蟬玉と違って現実が見えていないのだ。
因みに一番現実が見えているのは土行孫。彼は自分の顔が悪くて女性にモテない事を理解している。だから女性の前で活躍しようとするし、ポルシェ等を使ってナンパしようと考えるのだ。(この「現実がちゃんと見えている」と言うのが徒になったのか、終盤の土行孫は「蟬玉は何を言っても聞かない」と言う現実を理解して強く反論する事が少なくなった)
「趙公明攻略Ⅷ -水の仙女㊦-」に続く。