「十絶陣の戦い・『紅水陣』・血の雨」
『封神演義』第120回
他の十天君は「異空間を作ってその中でのみ万能になれる」が王天君だけは「通常の空間に自分の場所を作れる」。そう言えば後に太公望が使う太極図も「通常の空間に自分の場所を作る」みたいな能力だった。
王天君の血は強い酸性との事。アンタは『ダイの大冒険』のキルバーンか! そう言えばキャラの傾向がちょっと似ている感じがする。
紅水陣は王天君の酸性の血で空間を満たすと言うもの。
酸性の雨が降り、降った雨が水たまりになり、さらに霧にもなっているので吸い込んで体の内部から溶かされる事もあると、まさに空間そのものが命を奪いに来ると言っても過言では無い能力。
因みに、この紅水陣だが太公望の打神鞭なら風で雨を弾き水たまりを吹き飛ばし霧をかき消す事が出来たと考えられる。しかし、王天君は正体を現した楊戩をエサにする事で太公望ではなくて玉鼎真人が来るように仕掛けた。この「人の善意を使って最悪な結果に導く」と言うのは妲己と王天君が得意とするもの。さすがは母子……。
「十絶陣の戦い・『紅水陣』・玉鼎真人の魂魄・封神台へ」に続く。