「十絶陣の戦い・『寒氷陣』・ニューロマンティック」
『封神演義』第124回
「もう二日も金鰲島の中を飛び続けている」と言う四不象。
仙界大戦は一日で決着したような印象を受けるが後の話での周公旦の説明によると「何十日」もかかっていたらしい。ちょっと意外。
太公望専用の黄巾力士が登場。
金鰲の蒼巾力士と違って黄巾力士は崑崙の最高幹部用の宝貝なので太公望の地位の高さが分かる。
太公望からの電話を蟬玉が受け取った場面を見て気付いたのだが、E班は十二仙が一人もいないのか……。くじ引きで決めたとは言え、このチーム分けはちょっと偏っている。
この回から普賢真人がいよいよ本格的に話に絡んでくる。
普賢真人は太公望と同期である為、彼を子供の頃から知っている数少ない人物。黄飛虎や楊戩や武王は「元始天尊の弟子で崑崙の最高幹部」「周の軍師」として太公望と出会ったが、普賢真人だけはそう言った肩書きが何も無い頃の太公望を知っている。いわゆる「友達」なのだ。そう考えると、普賢真人の「望ちゃん」は「太公望」を略したものではなくて、「道士・太公望」になる前の「呂望」から付けられた愛称とも考えられる。
太公望と普賢真人の関係を一言で言うと「友達」になる。
本作は師弟や親子関係がメインなので劇中で「友達」と呼べる組み合わせは意外と少ない。(後に申公豹が自分と太公望の関係を「友」と言って太公望達にツッコまれる場面があるが)
「十絶陣の戦い・『寒氷陣』・量子力」に続く。