翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「死闘六 -星降る時-」 『封神演義』第140回

「死闘六 -星降る時-」
封神演義』第140回

 

聞仲の圧倒的な強さに驚愕した回。
霊宝大法師や文殊広法天尊と言った殆ど台詞が無いキャラがいたのは確かだが、それでも主人公側のメンバーが1話でここまで倒されてしまうのはそうそう無い。
聞仲と十二仙の間にこれほどの戦力差があったのはショックだが、女媧と戦えるスーパー宝貝を使いこなせる人物となればこれくらい格が違うのも当然なのかもしれない。

 

「さらばぢゃバカ弟子達者での!!」。
個人的に懼留孫大法師のこの台詞は永井一郎さんに言ってほしかった。

 

ここに来て木吒が普賢真人の弟子であった事が語られる。劇中で普賢真人は「太公望の親友」「十二仙の一人」として描かれていたので、「師匠」としてはどのような人物だったのか見たかった。
因みに金吒と文殊広法天尊も師弟関係なのだが最後のやりとりは特に描かれなかった。でも、この二人だと文殊広法天尊が何か言わなくても金吒は意図を理解しそうな感じはする。

 

呂岳との戦いの時の楊戩はウイルスに感染した天祥を助けようとした太公望を一度は止めるも「離せ楊戩」と言われてすぐに手を離した。しかし今回はどんなに「離せ」と太公望に言われても楊戩はその手を離す事をしなかった。

 

「あの子は生まれついての戦士なのかもしれない。たとえ勝ち目がなくても戦おうとする。あの子のあの性格がいつか命とりにならないかと心配している…」。
魔家四将との戦いで清虚道徳真君が天化を評した言葉だけど、やはり師弟なのか、今思えばこの「勝ち目がなくても戦おうとする戦士の性格」は清虚道徳真君にも当てはまっていた。

 

戦いである以上は敵だけでなく今まで一緒に過ごしてきた友や仲間が犠牲になる事は避けられない。出来ればそれに遭遇したくはないが、太公望はそれを見続けなくてはいけない。封神計画を完成させて理想の人間界を作る為、太公望は最後まで生き続けなくてはいけない。それはすなわち自分以外の者の死を敵味方関係無く最後まで見続けなくてはいけないと言う事である。

 

「さよなら望ちゃん!!」。

 

死闘七 -閃光・静寂・そして…-」に続く。

 

 

封神演義 16 (ジャンプコミックスDIGITAL)

封神演義 16 (ジャンプコミックスDIGITAL)