太公望が太上老君を探す旅に出てからもう9か月が経ったらしい。時系列を整理すると、太公望が桃源郷で労働を3か月行い、その後、羌族の村で太公望と太上老君が夢の中で3か月かけて未来を見て、そして、さらに3か月かけて太極図を使う為の特訓が行われたと言うところかな。
「あなたは太公望と一緒に行かなくてよかったのかな?」と言う太上老君の問いに邑姜は「私の出番はもう少し後でしょう? 機の読み方はあなたから教わった事。いずれ世界が私を必要とする」と答える。桃源郷と言う隔離された場所にいながら邑姜は世界の情勢を的確に把握していた。これは実は邑姜は羌族の頭領として殷周易姓革命の動向を探っていたからで、牧野の戦いでは周の絶体絶命の危機に加勢に来ると言うこの上ないタイミングで救援に現れる事となる。
実は色々と勉強していた武王。楊戩も感動しているところを見るに、楊戩も知らないところで勉強していたのだろう。聞仲が紂王を始めとする歴代王達を幼少の頃から指導した事で結果的に王達に自分の思想を刷り込んでしまったのに対し、太公望は武王にあれこれ言う事はあまり無く、武王が自発的に勉強するようになっていった。
「聞仲様が掃除しきれなかったゴミの後始末は…この僕がしなければ!!」。
「張奎ってこんな事を言うのね」とちょっと驚いた台詞。
「澠池城の攻防㊤ -バーサス!! 土竜爪ver.張奎・高蘭英・霊獣鳥煙の最強チーム!!!-」に続く。