翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「五年い組の水遁の術の段」 『忍たま乱太郎』25期第27話

「五年い組の水遁の術の段」
忍たま乱太郎』25期第27話
2017年5月16日放送

 

これは勘右衛門はかなり早い段階で兵助の事に気付いていたよね。どこから気付いていたのかは不明だが「呼んでも見付かりっこないと分かっていたのに何故か兵助の事を大声で呼んでいた」の時点で知っていたと考える事も出来る。今回は「隠れている兵助を見付ける訓練」なので、わざと大声を出して自分の接近を知らせる事で兵助を隠れさせた可能性がある。
少なくとも勘右衛門はしんべヱが兵助の名前を出した時には近くに兵助がいる事に気付いたと思われる。その後は乱太郎達との会話から兵助の居場所に関する情報を聞き出していたのだろう。そして乱太郎達が兵助の居場所を隠そうとするのなら、彼らの指示する場所には兵助はおらず、逆に彼らが行ってはいけないと言う場所に兵助がいるとなり、勘右衛門はきり丸が指示した場所には行かず、乱太郎達がそこではないと言った川の所に兵助がいると判断した。
きり丸が兵助とアルバイトの約束をしていた事を知った勘右衛門はその約束が破られないように「きり丸の言動から兵助の居場所を見付けた」とはならないようにした。あくまで偶然に運が良くて兵助を見付ける事が出来たと言う事にした。こういう心遣いが出来るのが上級生の余裕なのかな。

 

今回の話では勘右衛門は終始余裕があり、逆に兵助は余裕が無くて振り回されてばかりであった。思うに兵助は乱きりしんに見付かり移動する事が出来ずその場に隠れた時点で負けが決まっていたし、勘右衛門は乱きりしんが兵助の居場所を知っていると気付いた時点で勝ちが決定していた。乱太郎達が兵助の居場所をうっかり喋ってしまう可能性も高かったが、それ以上に乱太郎達が上級生の追及をかわして真実を隠し通すのは無理があった。見付かった兵助が何とも言えない顔で勘右衛門の事を見ていたのも勘右衛門が全てを分かった上で動いていた事に気付いていたからであろう。
今回は勘右衛門勝利で兵助敗北となっていたが、あくまで勘右衛門は「乱太郎達から情報を得た」のであって、逆に言えば、乱太郎達がいなかったら兵助の居場所を見付けられたかどうか分からなかった。この辺りは二人のパワーバランスが崩れないように考えられていたと思う。兵助の居場所を知っている乱太郎達を見付ける事が出来た勘右衛門は「運が良かった」のだ。

 

公式サイトでは勘右衛門は「天然ボケで巻き込まれ役」となっている。おそらくこれは登場したばかりの文化祭でのイメージから作られた設定なのだろう。しかし、実際はなかなか食えない奴である事が多い。
五年生は兵助の豆腐、八左ヱ門の虫、雷蔵の迷い癖、三郎の変装と漫画らしいキャラ付けがそれぞれあるのだが、勘右衛門だけはそう言ったものが無い。逆にそれ故か勘右衛門は五年生の中でも最も「忍者をしている」場面が多い気がする。手裏剣を打つとかではなくて状況と人物を観察して行動を起こすと言う『忍たま』ならではの「忍者」的な動きが多い気がする。

 

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