「ゼニもうけの楽しさの段」
『忍たま乱太郎』22期第11話
2014年4月15日放送
評判の悪い抜天坊のアルバイトを乱太郎としんべヱが嫌がった為にきり丸は一人でアルバイトをする事に。
「ま、乱太郎やしんべヱの気持ちも分からない事はないけど、俺はそんな事言ってらんない。アルバイトの雇い主が抜天坊だろうが八方斎だろうが稼がなくっちゃ生きていけない!」。
アニメでは「ドケチ」の要素が強調されているので忘れてしまいそうな時があるけれど、きり丸のゼニもうけの根底にはかなり重いものがある。
きり丸は働く事自体が好きなんだろうなと思う時があるけれど、今回の抜天坊のアルバイトは本当は気が進まないようで、いつものアルバイトだと笑顔なのに今回はわざとらしい作り笑いをして、それを抜天坊に指摘されると真顔と言うか無表情になった。今とは色々と状況が違う時代だと分かってはいるが、10歳の子供が感情の無い顔で仕事に向かうのは見ていて辛いなぁ……。
今回の話を見ると抜天坊は悪人と言うより「土倉」と言う仕事に忠実に生きている人間なんだろうなと思う。(だから土倉の仕事以外のところでは意外と抜けていて人に騙される事も多い)
抜天坊は子供達がゼニもうけに興味が無い事を嘆くが、それは仕方が無いと思う。牡丹と利梵は抜天坊のゼニもうけで良かった事は無く、逆にボロい服を着る事になるわ好きな父は周りからの評判が最悪になるわと悪い事ばかりである。これでゼニもうけが好きになる子供はまずいないであろう。
きり丸が牡丹と利梵にゼニもうけを教える事になるが、「利益」と言う「結果」より「修理する」「営業する」と言う「経過」を重視した教え方をしていた。(牡丹と利梵が「楽しかった」と言う感想を述べたのはきり丸からお駄賃を貰う前)
牡丹と利梵は抜天坊の利益重視のゼニもうけで苦労しているので、利益の追求よりまず仕事の楽しさを教えると言うのは上手かった。(結果、牡丹と利梵は利益度外視の商売をするようになっちゃったけれど)
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