「亀仙人の筋斗雲」
『DRAGON BALL』其之四
亀仙人登場。
『西遊記』の三蔵法師に当たるブルマが俗っぽい女の子になっているのと同じように『浦島太郎』の乙姫に当たる亀仙人も「スケベな爺さん」と乙姫とは真逆のキャラクターになっている。ひょっとしたら、「乙姫」と「玉手箱を開けてお爺さんになってしまった浦島太郎」を合わせたキャラクターなのかもしれない。(『浦島太郎』の浦島太郎は亀ではなくて鶴になるのだが)
海ガメを助けた悟空へのお礼として亀仙人は不死鳥を呼んで永遠の命を与えようとするが不死鳥は食中毒で死んでいた。ブルマに「不死鳥なのに死んだの?」と突っ込まれるが、亀仙人も後に不老不死ではない事が判明するので、永遠の命と言っても「寿命が延びる」くらいの事だと思われる。それでも亀仙人は数百年生きているのでかなりのものではあるが。
筋斗雲登場。
元ネタは『西遊記』に登場する「觔斗雲」。これで悟空は「如意棒」に「筋斗雲」と言う『西遊記』の孫悟空と同じ装備になる。因みに『西遊記』に登場する雲は「觔斗雲」で『DRAGON BALL』に登場する雲は「筋斗雲」となっている。
亀仙人が筋斗雲に乗れなかった事に亀仙人本人も海ガメも驚いている。と言う事は昔は乗れていたんだよな。その頃は今ほどスケベではなかったのかな。
第1話では空を移動する方法を持たなかった悟空だが今回の話で筋斗雲を手に入れて空中戦や長距離の移動が可能となった。これまでは長距離の移動はブルマが持つ車やバイクが必要だったが、筋斗雲を手に入れた事で悟空は一人での旅が可能となった。その為、二度目のドラゴンボール探しでは悟空は一人で旅に出ている。
2ページしか出ていないのだが、筋斗雲に乗ろうとして失敗した時のブルマの格好と髪型が自分好み。
「ウーロンあらわる!」に続く。