「ウサギの耳」
『DRAGON BALL』其之十六
ある町にやって来たら人々に避けられたブルマ。
「美人がめずらしいのかしら…」。
見栄とか強がりとかでなく素でこれを言えるのが凄い。
この回でブルマが手に入れたホイポイカプセルに50万ゼニーもする家のカプセルがある。結果的に代金はいらなかったがブルマは最初は払うつもりだったので彼女が50万ゼニー以上を所持している事が分かる。まだ学生の彼女がどうしてそんな大金を持ち歩いていたのかは後の話で彼女の家が明かされると分かるようになる。
ブルマのバニーガール姿はちょっとHなネタ要素かと思いきや、それを使って一つのエピソードが作られるところが上手いなぁと思う。
今回の話でブルマが新しく購入した服は後の『ドラゴンクエストⅢ』の女商人と殆ど同じ。髪型も同じ。
初期の『DRAGON BALL』は『西遊記』の影響もあって全体的に中国っぽい感じになっているが、亀仙人がハワイのアロハ、ウーロンに襲われた村の人々がインディアン、そして今回登場した町が中東のターバンと土地によって服装が違っている。
後の『ドラゴンクエストⅢ』も中世ヨーロッパっぽい感じを基盤としながらイシス、ジパング、スーと様々な文化を持つ土地を出して世界観を豊かにしていた。
この回の悟空とブルマのやり取りが好き。
最初はお互いに「妖術使い」「化け物」と警戒するところがあったのだがこの頃になるとすっかり打ち解けている。
「オヤブンの得意技」に続く。