「悟空の大変身」
アニメ『DRAGON BALL』第13話
1986年5月21日放送
原作の第22話「悟空の大変身」と第23話「ドラゴンチーム解散」をアニメ化した話。
最初のシリーズである「ドラゴンボール探し編」も今回で完結となっている。
原作のピラフ一味は怪物猿から逃げるだけで精一杯だったがアニメではなんと戦闘機で反撃して一度は怪物猿を倒している。
怪物猿の元ネタはおそらく『キング・コング』であるがアニメでは戦闘機との戦いや女の子(ブルマ)を掴む場面が追加された事でより元ネタに近くなっている。
原作ではヤムチャは怪物猿から逃げる時に無我夢中でブルマを抱えた事で苦手を克服していたのだがアニメでは女の子を触れない為にブルマを助ける事が出来ない場面が何度かあり、葛藤の末、遂にブルマを抱えて逃げる事を決意するとなっている。原作は自然な形でアニメはドラマチックな形でヤムチャの弱点が克服されている。
アニメでは皆の危機にウーロンがヤムチャを叱咤したりブルマを助けたりとかなり頑張っている。他にも自分一人だけ助かるのではなく皆が助かるようにとブルマの上に落ちた建物をどかそうとしたりヤムチャ達と一緒に怪物猿の尻尾を掴んだりしていて原作以上に仲間として描かれている。
ブルマとヤムチャのイチャイチャが原作より追加されているがこの後の二人を考えると哀しくなるやら笑えるやら……。
アニメでは悟空が亀仙人の修行を受ける理由に「自分が壊せなかった牢を壊した奴がいるから自分ももっと強くなりたい」が追加されている。原作でもアニメでも悟空が怪物猿の事をどう考えているのかあまり触れられていない。今回の「悟空が目標とする存在の正体は実は悟空が変身した怪物猿であった」と言うのは面白い構図だったので出来ればもう少し描いてほしかった。
ウーロンも自分達と一緒に都に行くと知って喜ぶプーアル。本当にこの二人は仲良くなったなぁ。
「悟空のライバル?参上!!」に続く。