「ドラゴンボール争奪戦」
『DRAGON BALL』其之五十六
『DRAGON BALL』と言えば次々と強い奴が出てきて強さのインフレが激しいイメージがあるがこの頃はまだそういったものが無く、「ドラゴンボール探し編」で最強だった亀仙人は続く「第21回天下一武道会編」でも最強のままであった。
今回から新たな敵としてレッドリボン軍が登場しているがシルバー大佐ですら悟空に一撃も与えられずパンチと尻尾の二撃だけで倒されていてナムより弱い感じだった。
「偉そうな大人がちっちゃい子供に手も足も出ない」は『Dr.スランプ』の頃からよく見られるギャグなので、シルバー大佐達のあっけなさは笑う場面だったのかもしれない。
シルバー大佐達に圧勝した悟空だったが北のエリアで寒さの為に凍ってしまう。「敵」より「環境」の方が脅威になると言うのは初期の『DRAGON BALL』が「敵と戦うバトル作品」ではなく「様々な場所に行く冒険作品」である事を示していると思う。
筋斗雲を失った悟空はシルバー大佐の一味が持っていたホイポイカプセルからロボットを出すと彼の指示に従って飛行機で北へ向かう。この時のロボットのデザインは単眼で『ドラゴンボールGT』に登場したギルをちょっと思い出す。
「マッスルタワー突撃!!」に続く。