翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「レッド総帥死す!」 アニメ『DRAGON BALL』第67話

「レッド総帥死す!!」
アニメ『DRAGON BALL』第67話
1987年6月24日放送

 

原作の第95話「レッド総帥死す!」と第96話「大勝利!!」をアニメ化した話。

 

レッドリボン軍の終わりを感じたバイオレット大佐は金庫を襲撃して金品を強奪すると本部から去ってしまい、それを見た多くの兵士達も持ち場を離れて逃げてしまう。これによってレッドリボン軍は幹部クラスは全滅、兵士は逃亡、資金も失うとなって完全に潰れる事となった。

 

かつてブルー将軍は「レッドリボン軍に女はいらない」と言っていたが、女嫌いでレッド総帥に忠誠を誓っているブルー将軍からしたら女性で損得勘定で動いているバイオレット大佐は好きな人物ではなかったんだろうなぁ。

 

バイオレット大佐の登場はここまで。レッドリボン軍の幹部でありながら倒される場面が無いレアなキャラクターとなった。
バイオレット大佐は後に映画『スーパーヒーロー』でレッド総帥の息子であるマゼンタが机に写真を置いていた事からマゼンタの母親疑惑がある。
では、バイオレット大佐とレッド総帥はどういう関係だったのかだが最後の裏切りの場面を見るに恋愛関係はまず無かったであろう。バイオレット大佐が彼女だったらレッド総帥も「チビではギャルにももてん」とは言わないだろうし。
恋愛感情は無いが肉体関係はあったはあり得る。ひょっとしたらレッド総帥はバイオレット大佐があくまで地位や金が目的で自分の相手をしている事を理解していて、それが「背を伸ばしてモテたい=地位や金と言った損得勘定ではなくて自分と言う人間を愛してくれる相手が欲しい」となったのかもしれない。
一番怖いのはバイオレット大佐とレッド総帥に何の関係も無かった場合。レッド総帥が死んで他の幹部クラスも全滅している中、バイオレット大佐が「私とレッド総帥の子供」としてマゼンタをどこかから連れてきても他の人はそれを確かめる事が出来ない。結果、バイオレット大佐はレッドリボン軍の資金と2代目総帥の母親と言う権力を手に入れる事が出来る。

 

原作で悟空とブラックの戦いを見た時は「いくら何でも悟空と戦うのは無謀だろう……」と思ったのでアニメでの「レッド総帥の命令で悟空と戦わされる」は上手い改変だなと思った。
アニメのこの辺りは「レッド総帥はブラック参謀ごと悟空を罠で殺すつもりだった」「レッド総帥が自分を捨て石にするつもりだった事を知ってブラック参謀が謀反を決意する」「レッド総帥は悟空もブラック参謀も死んで周りに誰もいないと思ったので自分の目的をようやく口にした」と原作より物語の流れが上手かったと思う。

 

ブラック参謀は椅子や机と言った身の回りにある物も利用しながら戦うと言うタイプで『DRAGON BALL』ではちょっと珍しい戦い方で短い時間であったが面白かった。

 

最後のドラゴンボール」に続く。