「孫悟飯」
『DRAGON BALL』其之百八
本編より先に扉絵で孫悟飯じいちゃんの顔を見せたのに驚き。ここは本編まで引っ張ってほしかったなぁ。
あっさりと「まいった」と言って負けを認める孫悟飯。
自分の蹴りを正面から受け止められる体の鍛え方や残像拳にかめはめ波と言った技を使いこなす悟空を見て武天老師のところでちゃんと修行をしている事が分かり、唯一の弱点であったシッポがちぎれて鍛える必要が無くなったので、この時点で孫悟飯が悟空と戦い続ける理由は無くなったのだった。(なので占いババも孫悟飯の決断に異は唱えなかった)
あまり湿っぽい話が無い『DRAGON BALL』で感動の場面として挙げられる事が多い悟空と悟飯じいちゃんの再会。ブルマも言っていたが普段は泣かない悟空の涙が印象的。
ここで「ムリもないさ。いくら強くてもまだ子供なんだから…」と考えられるヤムチャが良い。『DRAGON BALL』は子供が戦う話が多いのでこういう感覚を持つ大人の存在は必要だと思う。
占いババ編も今回で完結。
占いババは自在にあの世とこの世を行き来できて、あの世から死んだ武術の達人をスカウトして高い給料で働かせているとの事。と言う事はあの世で暮らすのにもお金が必要と言う事なのかな?
この「占いババは一日だけ死人をこの世に戻す事が出来る」と言う設定が後に魔人ブウ編で再び使われる事になるとは思わなかった。
あの世もピチピチした娘がたくさんいて結構気に入っていると語る孫悟飯じいちゃん。
亀仙人もだが孫悟飯じいちゃんも女好きらしい。後に悟空は老界王神にピチピチした女を条件に交渉する事があるけれど「じいちゃん=ピチピチした女が好き」と言うイメージがここで出来上がっちゃったのかな。
孫悟飯じいちゃんがあの世に帰った時にブルマが「さようなら…」と告げるのが好き。ブルマはサバサバしているところがあるけれど今回の話では「孫くんが泣くなんて」「ドラゴンボールのおかげで孫くんの人生が変わったのよ」「さようなら」とちょっといつもと雰囲気が違っているところがあった。悟空が死んだ未来でブルマがトランクスに悟空と言う存在について語る場面もだが、ブルマが悟空についてちょっと感情を見せるシーンは印象に残るものが多い。
「ピラフ一味の再挑戦」に続く。