「クリリンの死 恐ろしき陰謀!!」
アニメ『DRAGON BALL』第102話
1988年2月24日放送
原作の第135話「クリリンの死 そして恐ろしき陰謀」をアニメ化した話。
ピッコロ大魔王編に突入してオープニングとエンディングの映像が一部変えられた。
自分はシリーズごとにオープニングやエンディングが変えられるのが好きなので無印と『Z』はもう少し変化があっても良かったかなと思っている。
アニメでは悟空はすぐに筋斗雲を呼ばないで涙を流しながらクリリンとの思い出を思い返しながら無我夢中に走り回っている。如何に悟空が冷静さを失っているのかが分かる。(亀仙人の言いつけで筋斗雲を3年間使用していなかったので忘れていたと言うのもあったと思うが)
過去編が大幅に増やされていてピッコロ大魔王は過去にもタンバリンやシンバルに似た魔物を生み出していた事が描かれている。
又、若い頃の亀仙人と鶴仙人が一緒に戦う場面もある。魔物達が放ったエネルギー弾を二人が両腕で受け止めて跳ね返すところは後のかめはめ波やかめはめ波返しを思わせるものであった。
それにしても亀仙人と鶴仙人の二人が協力すれば全盛期のピッコロ大魔王が生み出した魔物数匹にも勝てるとは凄い。後に善の神様と悪のピッコロ大魔王に分かれなければサイヤ人にも勝てたと言う話があったが亀仙人と鶴仙人も別れないで協力して弟子を育てていたら復活したピッコロ大魔王にも勝てる人材を生み出せていたかもしれない。
アニメでは原作では明かされなかった鶴仙人が悪に落ちた理由が語られている。
アニメでは武泰斗がピッコロ大魔王に為す術も無く敗北する姿が一度描かれていて、亀仙人は「(鶴仙人は)思い出したくなかったんじゃよ。あの時の事は……。鶴の奴が悪の道に走ったのもあの時以来の事じゃ……。桁外れの強さを目の当たりにして奴は正義っちゅうものの空しさを痛感したのじゃ……」と語っている。
アニメでは武泰斗が魔封波をかけて亀仙人が電子ジャーを使うと役割分担がされている。実はこれが大事な事で補佐役を置かなかった亀仙人はピッコロ大魔王に魔封波を仕掛けた時に電子ジャーに命中させるのに失敗してしまう。もしこの時に天津飯を補佐役にしていたら電子ジャーの位置の修正が出来て魔封波の成功率が上がっていたと考えられる。
「ピッコロ大魔王の恐怖!!」に続く。