翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「孫悟空 ついに発進!!!!」 『DRAGON BALL』其之百五十二

孫悟空 ついに発進!!!!」
DRAGON BALL』其之百五十二

 

魔封波を会得した天津飯カメハウスに経緯を説明する。
「勘ちがいするな…。オレはべつに世のため人のためにやつをたおそうなどどかっこつけてるんじゃない…。武道家としてやつをしとめんと気がすまんだけさ…」。
天津飯の中に世界を救おうと言う気持ちが全く無いと言うのは嘘であるが、彼が戦う理由の一番に「武道家として」と言うのがあるのは確かで、後の人造人間編でもブルマが提案した世界の平和の為に人造人間を完成させる前にドクター・ゲロを倒すではなく悟空やベジータが希望した人造人間と戦うに同調している。

 

犬の国王はピッコロ大魔王に脅されてTVで世界に向けてピッコロ大魔王が世界を支配した事を告げるがそこで人々に向かってピッコロ大魔王を倒してくれと叫ぶ。
この展開は『スーパーマンⅡ 冒険篇』でアメリカ大統領がTVでゾッド将軍が世界を支配した事を告げるがスーパーマンにゾッド将軍を倒してくれと叫ぶ場面を思い出す。
思えばピッコロ大魔王編のピラフ一味はゾッド将軍に取り入ろうとするレックス・ルーサーに通じるものがあるし、後に明かされる悟空が地球に来た経緯はスーパーマン(カル=エル)に似ているものだった。

 

ピッコロ大魔王は「国民をしばりつけようなどとはけっしてかんがえてはおらん」として警察を廃止して犯罪を犯しても咎めないと宣言するが一方で「正義を振りかざす者はわが魔族が退治してやる」と言っている。
これでは警察が魔族に置き換わっただけで結局は自由ではなくピッコロ大魔王が制定した法律の下に人々が生きる事となる。これまでは人々が生きる上で常識であった「正義」と「平和」がこれからは「悪」と「恐怖」に変わっただけである。

 

超神水で力を引き出された悟空は「力がいっぱいあふれているけど…みょうに心ん中はしずかだ…」と語る。
意外と悟空はパワーアップするごとに落ち着いていくようになっていて、パワーアップと共に攻撃性が増したのはクリリンが殺された超サイヤ人初変身の時ぐらいだったりする。
一方の悟飯はパワーアップすると攻撃性が増すようになっていて、それが原因で危機に陥る事が多い。

 

遙か離れたカリン塔からピッコロ大魔王の妖気を感じる悟空。
ここから『DRAGON BALL』で有名な「気を感じる」が使われるようになる。

 

実は筋斗雲は大昔にカリン様が亀仙人に与えたもので、悟空はカリン様から新しい筋斗雲を与えられる。
少年時代の悟空が筋斗雲に乗って出発する絵はまさに「孫悟空ついに発進!」と言う感じがしてワクワクする。

 

天津飯の決意!!」に続く。