「天津飯の決意!!」
『DRAGON BALL』其之百五十三
自分が王座に就いた5月9日を「ピッコロ記念日」として引いたくじの番号の地区を自ら消し去る日にすると宣言するピッコロ大魔王。
これだと世界全てが滅びるまで43年かかるわけだが一方で43年も死の恐怖にさらされる人間どもの顔を見る事が出来るのでピッコロ大魔王からしたら良い余興なのかもしれない。
『ドラゴンクエスト』等で魔王が世界を中々滅ぼさない事があるが彼らも人間の苦しむ顔が見たくてわざとじわじわ滅ぼしにかかっているのかもしれない。
因みにピッコロ大魔王は5月9日を「ピッコロ記念日」としたが最終的には悟空がピッコロ大魔王を倒して世界を救う日となる。
後にセルも完全体になった後に恐怖におびえひきつった人間どもの顔を見る事を新たな目標に掲げたがやはりこれはピッコロ大魔王の影響なのかな。
アニメでは犬の国王の在位20年を祝う式典に参加する為にキングキャッスルに来ていたスノだが原作ではジングル村にいる。
自分の両親がいる西の都が消し去られると知った途端に天津飯に魔封波を使うようお願いするブルマ。漫画のヒロインでこれが言えるキャラってそうそういないよな。しかも下手に誤魔化す事無く正直に言っているので見ていて意外と気にならないのが凄い。
クリリン、悟空、亀仙人、餃子、多くの武道家達、そして神龍までもが殺された事を知って「もうダメだ。世の中ムチャクチャだ…!」と絶望するウーロン。
『DRAGON BALL』は絶望する展開が何度かあるが「ドラゴンボールが無くなった」と言う今回は特に絶望ポイントが高かった。
これだけ引っ張って「電子ジャーが割れていたので魔封波は使えない」は残念だった。『DRAGON BALL』は最終的に負けるとしても超ベジータやアルティメット悟飯でも一度は敵を圧倒している場面があるので今回の天津飯の魔封波のような「実戦で使われる事すら無かった」はちょっと珍しい。
舞空術を知っていたピッコロ大魔王。
ピッコロ大魔王が知っていると言う事は鶴仙人はピッコロ大魔王が魔封波で封印される前に舞空術を完成させていたのかな?(実は舞空術は鶴仙人が開発したものではないと言う可能性もあるが亀仙人が「鶴仙流独特の技」と言っているので少なくとも「舞空術」と言う名前の飛行の技は鶴仙流の技だと思われる)
「天津飯の誤算」に続く。