翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「如意棒の秘密」 『DRAGON BALL』其之百六十二

「如意棒の秘密」
DRAGON BALL』其之百六十二

 

カリン様が作った薬草のおかげで悟空はたった一日でピッコロ大魔王との戦いで負った傷が治るのであった。
……仙豆だったら一瞬で回復するのでは? ひょっとしたら、ヤジロベーが全部食べてしまって一時的に仙豆が無くなってしまったのかな?

 

カリン様は悟空がピッコロ大魔王に勝つ見込みは殆ど無くて運が良ければ相打ちには持っていけるかもと考えていた。
これはカリン様の見込み違いだったのかなと思われるが、この後に悟空がミスター・ポポに軽くあしらわれて本当にピッコロ大魔王を倒したのかと思われているので、実はカリン様の見込み通りに悟空とピッコロ大魔王には相当の差があったが悟空が怒りのパワーでその差を埋めて勝利する事が出来たと言う可能性もある。
悟空は後にセルゲームに挑む際にカリン様に自分とセルの実力を測ってもらっているがこれは実は今回のカリン様の見込みが当たっていたので悟空はカリン様の実力を見抜く力を信用してお願いしたと考える事が出来る。

 

クリリン亀仙人神龍で生き返らせられない事を悲しむ悟空に向かって「しょうがねえよ。運命ってやつだ。病気や事故で死んだ連中だってくやしさはいっしょだぜ」と告げるヤジロベー。
悟空達はドラゴンボールを使って何度か死んだ人を生き返らせているがその対象は悟空達の知り合いだったり悟空達が戦った敵の犠牲者だったりと「悟空達が認識している人達」に限られていて、ピッコロ大魔王や魔人ブウとは関係無しに病気や事故で死んだ人達はその殆どが生き返っていないんだよなぁと読んでいて思う事はある。

 

魔族に殺された者の魂はあの世にも行けずに苦しみながら宙を漂い続けるらしい。
どういう理由でそうなるのか分からないが神様があの世を管理している閻魔大王と知り合いなのを見ると魔族とは神様や閻魔大王と言ったあの世に関わる者達から大きく外れた存在となるのかな?(アニオリだが閻魔様や神様が死神に与える通行証」と言うものが出てくる話がある)

 

神龍を復活させる為にドラゴンボールを作った神様に会う事になる。
神様の存在が明言されるのはここが初めてだが超神水が「すばらしい神の水」と言う意味なのでそこで神様の存在に触れていたと考える事が出来る。

 

神様の神殿はカリン塔の上空に浮かんでいて筋斗雲やロケットでも辿り着けないらしい。
宇宙に飛び出せるロケットでも辿り着けない事で神様の神殿は何か特殊な力で覆われている事が分かる。
カリン様が「如意棒はこの世と神殿を繋ぐ棒」と説明しているので、ひょっとしたら神殿はこの世とはちょっと外れたあの世に近い場所なのかもしれない。

 

亀仙人はどうして如意棒を欲しがったのだろうか? 結局は悟飯じいちゃんに譲っているので如意棒がどうしても欲しかったとも思えないし。
ひょっとしたら亀仙人は人間は神殿には行かない方が良いと考えたのかもしれない。悟空やクリリンを弟子に取って考えが変わったところがあるが一時期の亀仙人は武道は心身を健康にしてそれによって生まれた余裕で人生を楽しく過ごす為のものとして神様レベルにまで強くなる必要は無いと考えていたところがあったように思える。

 

ピッコロ大魔王を倒すような凄い奴と戦える選手はいないとして占いババはタダで如意棒の場所を占ってくれた。
今の悟空と戦える選手がいないのも事実だがぼそっと言った「弟(亀仙人)の命もかかっている」も本心であろう。あと悟空が世界を救ってくれた事への礼と言う意味もありそう。

 

神殿」に続く。