「悟空の敵は・・悟空!?」
アニメ『DRAGON BALL』第130話
1988年10月19日放送
天津飯はカリンの話を知っていたが単なる伝説だと思っていたらしい。この事から鶴仙人はカリン塔を登っていない事が分かる。もし鶴仙人がカリン塔を登っていたら天津飯はカリンが実在すると鶴仙人から話を聞いていたはずだ。
一方の亀仙人は若い頃にカリン塔を登ってカリン様の修行を受けているのだがその事を鶴仙人には話さなかったのかな? アニオリであるが若い頃の亀仙人は鶴仙人より弱かったがピッコロ大魔王と戦う頃には鶴仙人と殆ど同じ強さになっていたのでおそらくカリン様の修行で鶴仙人との実力差を埋めたと考えられるのだが……。(ただ、これはアニオリでの描写を元に考えたもので原作の描写を見ると亀仙人がカリン塔を登ったのは鶴仙人と別れた後っぽい感じがする)
ミスター・ポポが用意した悟空の対戦相手は悟空の髪の毛を元に粘土と命の水で作られた人形であった。いわゆるクローンで悟空と同じ技と力を持つのだが「気を消す」「ものを感じる」「集中する」と言った「心の修行」を完成させた状態になっていて、同じ強さでもこれらの技術を会得しているかどうかで勝敗が変わるとして悟空や視聴者に「心の修行」の大切さを分からせる存在となった。
以前の話のレビューでも書いたが今回の話で悟空が会得しかけた動きの究極の形が『超』に登場する「身勝手の極意」になるのかな。
今回の話に限らないが、ピッコロ大魔王や魔族が殺戮や破壊と言ったように色々なものの「命を消す」のに対して神様やミスター・ポポは神龍や今回の人形や草木のように色々なものに「命を与える」となっている。
「それぞれの道をめざして」に続く。