「8勝者 決定す!!」
『DRAGON BALL』其之百六十八
悟空に倒された桃白白はそれまで稼いだ金を全て使ってサイボーグ化して復活したとの事。しかもただ復活したのではなく以前の数倍ものパワーまで手に入れていた。
命乞いして最終的に爆発に巻き込まれて退場した敵キャラがサイボーグ化して復活するのは後のフリーザを思わせる。(そして最終的にかませ犬になってしまうところも)
ところで桃白白をサイボーグ化させたのは一体何者なのだろうか? 百歩譲って瀕死の状態からサイボーグにして復活させるのはまだしも、登場当時は悟空や亀仙人を上回って『DRAGON BALL』で最強クラスだった桃白白を数倍もパワーアップさせる技術が凄い。『DRAGON BALL』の地球でそのような技術を持っている人物はドクター・ゲロぐらいしか思い浮かばないが……。
桃白白は悟空への復讐を果たした後は亀仙流に寝返った天津飯への処罰を宣言するが天津飯は「餃子の分まで戦う」とただ処分をされるのではなく同じ武道家として戦うと返す。それを聞いた桃白白は天津飯が自分と対等の立場で発言した事に対して「相変わらず自惚れの強い」と笑う。
予選の一回戦で悟空は対戦相手の背後に回って首元を優しくトンと叩き、天津飯は人差し指と中指だけで相手を倒し、マジュニアは人差し指だけで相手を弾き飛ばすとレベルが上がると最小限の動きで相手を倒すようになる。
その後、予選の決勝戦では悟空も天津飯もマジュニアもさすがに指一本で相手を倒してはいない。予選の一回戦と決勝戦では対戦相手のレベルが違っている事をちゃんと見せている。
実は覆面をして出場していたヤジロベーであったがドジなオッサンに負けてしまう。
後にシェンと戦ったヤムチャが相手が本気を見せるまで凄さに気付かなかった事を考えると「転んで起き上がった拍子に頭をぶつけた」だけで相手の凄さを見抜いたヤジロベーはやはりただ者ではない。こういう場面を見るとヤジロベーが本気で修行をして地球を守る為に戦おうとしたらどこまで強くなっていたのか大変興味がある。
前回の大会の直後にクリリンがタンバリンに殺されたところを見ていた司会のおじさんはそのクリリンが目の前に現れたので思わず「ナマンダブ」と念仏を唱えてしまう。
そう言えば司会の人にはドラゴンボールを使えば死者を生き返らせる事が出来ると言う話をしていなかったなぁ。(でも、タンバリンが世界中で殺した武道家達が生き返った事がニュースになっていそうなので、その流れでクリリンも生き返ったと考える事も出来そうではあるが)
今回の経験があったからか司会の人は魔人ブウ編で悟空が死んだまま出場した事を聞かされても何だかんだ言って受け入れていた。
「天津飯と桃白白」に続く。