「殺し屋 桃白白のあがき」
『DRAGON BALL』其之百七十
悟空は亀仙人より強くなったけれど亀仙人への敬意は持ち続けていたが天津飯は今回の戦いで鶴仙人や桃白白への敬意を捨てる事となる。
アニメの『DRAGON BALL』の無印時代は「亀仙流」と言うのが一つの軸になっていたのだが、亀仙人が今の悟空達は自分を超えてそれぞれの道を歩いているので亀仙流の胴着を着る事は無いとし、さらに亀仙流のライバルであった鶴仙流が瓦解した事で物語における「亀仙流」は役目を終える事となった。(そしてアニメの『Z』時代からは「亀仙流」に代わる軸として「サイヤ人」が登場する事になる)
桃白白が刀で付けた天津飯の傷はこの後も残り続ける事となる。
劇中ではこの後に「鶴仙流」と言う設定が使われる事は無くなっていくのだが天津飯の傷に鶴仙流の様々な物語が残り続ける事となる。
サイボーグになって以前より強くなった桃白白ですら天津飯に手も足も出ないとなり、悟空の仲間達以外の地球人はもう戦いについて行けないレベルとなった。この後の戦いはサイヤ人やナメック星人やフリーザと言った宇宙人がメインとなり、再び地球人が戦いに加わるようになるのは人造人間編までかかる事となる。
桃白白を倒されて恥をかかされた格好となった鶴仙人は「この恩しらずめっ!! きさま、ろくな死にかたはせんぞっ!」と言い残して去っていく。
これが呪いの言葉になったかどうかは不明だが、天津飯と餃子はこの次のシリーズであるサイヤ人編で超能力や気功砲と言った自分の切り札を使っても相手に一矢も報いる事が出来ずに無駄死にをする事になる。
「孫悟空の結婚」に続く。