「殺し屋桃白白の逆襲」
アニメ『DRAGON BALL』第136話
1988年11月30日放送
原作の第169話「天津飯と桃白白」と第170話「殺し屋 桃白白のあがき」をアニメ化した話。
原作では桃白白は天津飯と自分の実力差を理解していなかったがアニメでは対峙した瞬間に天津飯に隙が無い事を見抜いている。鶴仙人もそれに気付いたのかテレパシーで天津飯に揺さぶりをかけて桃白白が攻撃する隙を作っている。(結果的に「隙を作って不意打ちしても勝てない」と原作以上に哀れな事になるが)
原作の『DRAGON BALL』では登場人物の過去編が描かれる事はかなり少ない。今回はアニオリであるが子供時代の天津飯が桃白白と修行している場面が描かれている。
因みに天津飯が子供の頃から餃子は今と同じ姿であった。一体何者なのであろうか?(設定によると第23回天下一武道会の時は餃子は18歳だったらしい。マジか)
原作では不意を突いて刃物で天津飯を切りつけた桃白白であったがアニメでは天津飯が桃白白を場外負けにしようと武舞台の端にいたので後ろに下がると場外に落ちてしまう恐れがあったので刃物で切りつけられたとなっている。つまり、場外負けの心配が無い武舞台の中央だったら天津飯は桃白白の不意打ちの刃物を十分に避けられたとなっていて原作以上に天津飯と桃白白に実力差がある描写になっている。
天津飯が桃白白に勝った事をプーアルが餃子に伝えに行くのは良いアニオリであった。
決着した後、今回の試合は桃白白の反則負けであったと改めて説明されるところでの天津飯のやりきれない表情が良い。
他にも天津飯が倒した桃白白を担いで鶴仙人のところに向かう場面での天津飯に怯えた表情を向ける鶴仙人等、天津飯と鶴仙流の悲しい決別をより分かりやすくした演出があった。
天津飯に向かって「ろくな死に方をしないぞ」と捨て台詞を吐いた鶴仙人に向かって亀仙人が「どっちがじゃ」と告げる場面がある。
天津飯の勝利を称えるクリリンに向かってヤムチャが「そっとしといてやろう」と告げる場面がある。こういう気遣いが出来るのがヤムチャである。
「孫悟空の結婚」に続く。