「孫悟空の結婚」
アニメ『DRAGON BALL』第137話
1988年12月7日放送
原作の第171話「孫悟空の結婚」と第172話「クリリン対マジュニア」をアニメ化した話。
アニメでは謎の女の子の正体がチチだと判明してクリリンも驚いているが、クリリンってアニオリでもチチと会った事無かったでしょ。
アニメでは悟空の「ヨメって食いもんのことだと思ってた」と言う言葉を聞いてチチが悟空は自分と結婚するつもりが無かったのではと心配するが直後に悟空が「約束しちゃったもんな。じゃ、ケッコンすっか」と答えて喜ぶ流れになっている。
細かいが悟空の結婚への誤解が解けたのをチチがちゃんと分かる事が出来たのが良かった。
「愛してる」と言う言葉の意味が分からない悟空に向かって「こういう事だ」と頬にキスをするチチ。
「愛してる=キス」と言う流れは後に人造人間編でも描かれる事になり、そちらでは(ハッキリ描かれていないがおそらく状況的に)悟空の方からチチにキスをしている。
ヤムチャがチチと出会った時はブルマ達とは別行動でしかも牛魔王を怒らせない為にチチに嘘の告白をしていた事をチチはちゃんと覚えていた。
その事を知ったブルマは激怒。まさか未来でブルマがヤムチャを浮気性だと説明した原因って……。
原作でもクリリンとピッコロの戦いの時にチチがいなかったがアニメではケッコンしたので色々準備すると言って会場から一旦去る場面がある。
原作では悟空とチチは最初のドラゴンボール探し編以来の再会となっているがアニメではレッドリボン軍編とピッコロ大魔王編で再会している。その為、原作のようなサプライズ感は少なかったが子供の頃からの積み重ねが結婚に至った感じがしてこれもこれで好きな流れ。
そう言えば鳥山明さんは編集から「悟空とブルマをくっつけろ」と言われていたらしいが、そういう状況で悟空とチチのアニオリを色々作ったアニメスタッフも凄いな。最初のよく分かっていない状態での結婚の約束だけならともかくあんなに何度も会っていて悟空とチチが結婚しなかったらとんでもない事になっていたところだった。
今回の戦いはかなりスピーディーなものになっていてこの後の『Z』時代を思わせるところがある。
エンディングのテロップでは亀仙人の声はいつも通りに宮内幸平さんになっているが聞く限りナレーションの八奈見乗児さんっぽい。
「謎の男・シェン」に続く。