翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「謎の男・シェン」 アニメ『DRAGON BALL』第138話

「謎の男・シェン」
アニメ『DRAGON BALL』第138話
1988年12月14日放送

 

原作の第173話「クリリンマジュニア勝負決す!!」と第174話「ヤムチャ対シェン」をアニメ化した話。

 

アニメでは天津飯が第三の目でマジュニアの妖気を見る場面がある。

 

アニメではピッコロがマントを使ってクリリンの攻撃を躱す場面がある。

 

原作は「覚悟は出来たか?」と言うマジュニアの問いにクリリンが「待つ気なんか無いくせに」と返しているがアニメではマジュニアが棄権するよう忠告したのに対してクリリンが「貴様の攻撃ぐらいいつだって受けてやる」と返す流れになっている。

 

ピッコロが「腕が伸びる」と言う人外な技を使うところから暗雲が出てくるのだが、魔族であるピッコロ側が暗雲で人間であるクリリン側が晴天で、ピッコロが腕を伸ばして捕まえる事でクリリンを晴天の場所から自分の暗雲の場所へと引きずり込むと言う演出が上手かった。
DRAGON BALL』のアニメで風や雷等の自然現象が出てくると尺稼ぎのイメージがあるが今回はピッコロの人外っぷりと合わせた演出になっていて効果的だった。

 

亀仙人クリリンの成長を喜ぶ場面は原作にもあるがアニメではずる賢かった初対面の頃のクリリンを思い出しながら彼の成長を感慨深く思う場面になっている。

 

クリリンの善戦にブルマが涙するのも原作と同じだがアニメではちょっと長めに時間が取られている。
あのブルマが素直に感動している場面を見てなんだか彼女も大人になったんだなぁと言うのを感じた。

 

アニメだとクリリンもヤジロベーも田中真弓さんなので田中さんの声で「ラッキーですね、ヤムチャさん。あいてがいいですよ」と言った直後に田中さんの声が「ヤムチャ、気のどくによ。負けだ。あいてがわるかったぜ」と言っている事になる。

 

原作ではヤムチャとシェンの試合が始まってからシェンの本性が明かされるまで亀仙人の表情が描かれていなかったがアニメでは描かれていてやはり途中でシェンの実力を見抜いていた。

 

アニメでは本気になったヤムチャがシェンに繰り出した打撃が狼牙風風拳になっている。
インフレと言えばそれまでの話だがこの頃の『DRAGON BALL』の代表的な技の一つである狼牙風風拳が完封されたのは結構衝撃であった。

 

本気を見せたシェンの青野武さんの演技が底知れない怖さがあってホント好き。

 

激闘ふたたび! 悟空vs天津飯」に続く。