「大魔王 最後の賭け!!」
『DRAGON BALL』其之百八十九
試合に拘る悟空を神様が説得するが、そこで天津飯が「今の世はすでにいちど悟空に救われた世界です。だれにも文句はいえません」として悟空一人で戦わせてほしいとお願いする。
セルゲームや魔人ブウ編で悟空達が一対一に拘って戦うのに読者から批判もあるが今回のピッコロとの戦いで悟空が一対一に拘る事に対して批判はあまり聞かれない。
その理由として考えられるのはセルや魔人ブウとの戦いと違って今回は天下一武道会なのでそのルールを主人公側が途中で破るのは読者としてはありえないのであろう。
もう一つはピッコロも言っているが戦いのスピードについていける仲間がいないので結局は悟空しか戦えないと言うのもある。これがセルゲームや魔人ブウとの戦いだと他のサイヤ人達なら勝てなくても援護くらいは出来るのではないかと読者が感じるところがある。サイヤ人編以降は悟空の強さを一時的に超える仲間がいるがそれが最終決戦で一対一のシチュエーションを作るのに障害になってしまった。
個人的にはセルゲームの時はセルが途中で援護が入ったら反則負けにして地球を滅ぼすぞと言う脅しをかけるとかしていれば良かったかなと思っている。
ピッコロは自分と悟空は神も含めて強さそのものの次元が違っていると語る。実際、神様は二人の動きを目で捉える事が出来なかったので全力を出した二人と戦うのは無理であっただろう。
今回のピッコロとの力の差があったので神様はあまり強くないイメージがあるが、若返る前のピッコロ大魔王と同じ年齢と考えると、若返ったピッコロ大魔王を倒した悟空より上だったと言う時点でかなり強かった事が分かる。神様の年齢を考えたら準決勝でピッコロ相手にあそこまで戦えたのが凄い。
悟空の言葉に激怒したピッコロが繰り出した技は放った気の塊が曲がって相手を追いかけると言うものでどこかクリリンの技を思い出すものであった。
後の話でも悟空に追いつめられたフリーザがクリリンの気円斬のような技を使う事があって、今回のピッコロもフリーザも最後は自分の技で自分の肉体を傷付ける事になっている。
「ふんばれ!! 孫悟空」に続く。