「天下一夜祭殺人事件」
アニメ『名探偵コナン』第9話
1996年2月26日放送
原作の第59話「祭りの夜」と第60話「アリバイは完璧!?」と第61話「写真のワナ」をアニメ化した話。
横溝刑事が登場。ただし、初期故に設定が固まっていなかったのか今回は埼玉県警となっている。又、名前も「参悟」ではなく「正文」となっている。
アニメでは「山に「天」の文字が点火されました」と言うニュースの言葉に合わせて拳銃が発砲されている。
こういう同じ場面でも漫画とアニメで演出が変わっている場面を見付けると「文字」を効果的に使う事が出来る漫画と「音」や「声」を使う事が出来るアニメの違いが分かって面白い。
笹井の言動を怪しんだ横溝刑事の台詞が原作では「あなたのやってる事はまるでアリバイを作っているようで…」だったのがアニメでは「あなたのやってる事はいちいちまるでアリバイを作っているようで…」と「いちいち」を途中に入れる事で横溝刑事の苛立ちを表現したりと「声」の演技が面白い回となっている。
原作ではコナンが笹井を追いつめる場面があるがアニメではバッサリとカットして横溝刑事と笹井の対立が強調される形になっている。
そして二人の対立が強調された事で最後にアリバイを崩された笹井が観念して横溝刑事に「……負けたぜ、刑事さん」と告げる場面が印象深くなった。
原作にあったコナンの活躍がアニメでは小五郎に集約されているので今回の事件をきっかけに横溝刑事が小五郎に心酔するようになったのがより納得出来る形になった。
今井ともかずの小説を中学の時にたくさん読んでいた蘭。
幅広い知識を持つ新一だが小説に限っては推理小説に知識が偏っていて、推理小説以外の小説については蘭の方が詳しいところがある。
原作でも蘭が今井ともかずの小説を読んでいる設定だったが、アニメでは逮捕された笹井が自分の小説のファンだった蘭に最後の言葉を投げかけると重要度が増している。
蘭は好みが幅広くて様々な本や音楽のファンである。だが、残念ながら作品の性質上、蘭の好きな本や音楽を作った人が殺人事件の関係者となってしまう……。そして自分のファンならば御しやすいと考えるのか、意外と犯人は蘭を使ってアリバイ工作をする事が多い。