「山荘包帯男殺人事件」
アニメ『名探偵コナン』第34話・第35話
1996年10月21日・28日放送
原作の第40話「怪人…包帯の男」と第41話「第一の犠牲者!」と第42話「蘭ピンチ!」と第43話「暗闇の襲撃!」と第44話「殺人鬼の正体!」と第45話「カラオケ殺人!」をアニメ化した話。
『名探偵コナン』の話は「眠りの小五郎」と「少年探偵団」の他に今回の話のような「蘭と園子がどこかに行く」パターンがある。
蘭は事件現場で警察や探偵の邪魔をしないようにしているので情報を求められない限りは大人しくしているし少年探偵団と一緒にいる時は保護者として一歩引いて見守る位置にいるので蘭が事件に深く関わるのは今回の「園子と一緒に出かける」タイプの話となる。
女子高生二人だからか恋愛絡みの話が何度かあって嫉妬に駆られて結構ムチャクチャするコナンが見られる。
アニメでは鈴木園子の初登場は「バレンタイン殺人事件」となっているが原作では今回の話となっている。なので別荘でコナンを出迎えた園子の台詞がアニメでは「やっぱり連れて来たんだ。コナン君も少しは気を利かせてよ」となっているが原作では「けっこーかわいーじゃん」になっている。小さい子供相手なのでそう言ったと思われるが園子が新一の小さい時と同じ顔を見て「かわいー」と言ったのが面白い。
今回の園子の目的は大自然の中で素敵な男性と巡り会って夢のようなロマンスをする」であった。アニメでは先に「コーヒーショップ殺人事件」をしているので「酷い男性に会ったばかりだが早くも切り替えが出来ている園子」と言う感じになっている。
原作では蘭が太田勝にナンパされたのを見て園子が「なによ蘭! わたしが先に目を付けたのに…」と怒る場面があるがアニメではカットされている。この後の園子のキャラクターを考えたら蘭に嫉妬するのはあり得ないのでここはカットして正解だったと思う。
コナンは包帯男を怖がった蘭と一緒に寝る事に。あの新一が事件について全く考えられなくて「これは警察の仕事だ…。オレの出る幕じゃねーや…」としてしまうのが面白い。得体の知れない殺人鬼の正体を暴くのが探偵の仕事でしょーにw
アニメでは一緒に寝ている蘭の唇を意識した場面になっていてドキドキ度が増していた。
アニオリで足を捻挫したコナンが蘭におんぶされるのを格好悪いからと嫌がる場面がある。確かに新一なら抵抗しそう。この後も蘭にちょっかいをかける太田の足を踏んづけて自分も捻挫の足を痛めたりと今回のアニメのコナンは原作以上に新一の部分が出ている感じだった。
停電でキッチンからロウソクを取りに行く時にアニメでは蘭がコナンをおんぶしているのだが包帯男は関係無しに蘭を殺そうと斧を振ってきた。これによって「犯人は無関係な子供ですら殺そうとする」となって原作以上に許されない存在となった。
結局は園子になったが今回のコナンは蘭を眠らせて探偵役にしようとしていた。新一は蘭を犯人と対峙させる事に消極的なのでこれは珍しい。蘭が犯人に何度か襲われているのでこの状況で最も謎を解いて不自然さが無いのが蘭だったからかな。でも、最後に犯人を叱責するのは「友である蘭を殺されそうになった園子」だから成り立つものなので、もし蘭が探偵役になっていたら犯人への叱責場面はどうなっていたのか気になる。
今回は『名探偵コナン』でも特に猟奇的な事件として知られる話。国民的作品となった現在ではここまで猟奇的な場面はちょっと難しいかな。
又、初期の『名探偵コナン』は謎解きと言ってもイリュージョンマジックの種明かし的なところがあって現在ではこういうインパクト重視の事件は少なくなっているところもある。