「蘇護親子の家庭の事情」
『封神演義』第74回
烏鴉兵を一人残して全員倒した後で「やられた振りをして捕まり、冀州軍が攻撃してきた理由を探ろう」と言い出す黄飛虎。天化もつっこんでいたがそういう事は早く言おう。さすが聞仲に「交渉には不向き」と言われるだけの事はある。まぁ、その聞仲自身も十天君相手に交渉を失敗して閉じ込められてしまっているのだが……。
烏鴉兵にわざと倒されて「俺も少し太公望殿に似てきたかなぁ…」と呟く黄飛虎。
まぁ、聞仲はこういう事はしないよな。
呂岳の血を使って薬が完成したのだが哪吒はそれを天祥に与えたので結果的に明朝まで動けないままとなった。戦いにおいてこの判断が良かったのかどうかは難しいところだが、哪吒が「破壊」以外の事をするようになってきた変化は人間として良いものだと思う。
以前に金吒と木吒が言っていた哪吒の弱点とは「遠距離攻撃しか出来ない」であった。呂岳はそれを「知っている」と言っているので、おそらくは趙公明から聞いたのだろう。趙公明が哪吒の戦いを見た可能性があるのは四聖、聞仲、魔家四将の3戦のみ。それで遠距離攻撃しか出来ない事を見抜くとはさすがである。
「不良息子・哪吒の反抗期と成長」に続く。