「金蛟剪が巨鳥・羽翼仙の頭に直撃しカオスとなる」
『封神演義外伝』第6回
連載時には見られなかった趙公明と雲霄三姉妹の4人による金蛟剪が炸裂!
雲霄三姉妹だと2匹、趙公明だと7匹だったが、4人が力を合わせると9匹も出せるようになる。
龍の絵が昔より迫力が増している!
崑崙十二仙の参戦に喜びを隠しきれない趙公明。思えば彼が千年以上前から待ち望んでいた宝貝を使った豪華絢爛な戦いが遂に実現したんだなぁ。
「これって まさか 前世からの…縁!?」。
まぁ、間違っていないとも言えるw
元々の歴史では色目を使った太公望の作戦が全ての始まりだったのだが、今回の話を見るに、たとえ色目を使われなくてもビーナスは太公望に惚れる事になっていたのかもしれない。
仙界大戦では聞仲の前に手も足も出なかった為にどうしても強いイメージが無い崑崙十二仙であるが、今回はスーパー宝貝を使った趙公明相手に数時間も互角の戦いを繰り広げてその実力を見せた。こうして見ると、仙界大戦時の聞仲の強さは本当に規格外だったんだなぁ……。
今回は孔宣の殺劫を満足させる為に大がかりな祭を長時間続けなければいけなかったのだが、もしここに聞仲が参戦していたらその実力差によってあっと言う間に祭が終わっていた可能性があった。今回は聞仲は参戦していないが、ひょっとしたら妲己が王貴人を使って聞仲を朝歌に足止めしていたのかもしれない。(王貴人で聞仲の足止めが可能なのか?と言う疑問があるが、紫綬羽衣の毒蛾の粉で朝歌の民の命を人質にすれば時間稼ぎは出来ると思う)
元始天尊は千里眼で祭を見ていたが「なんだかわからんが」と状況は理解できていなかったようだ。千里眼なら半妖態の孔宣の姿も目にしていると思うのだが、それでも状況を理解できないと言う事は元始天尊は雉鶏精の事を知らない可能性がある。
ここで雉鶏精の事を知っていた人物を挙げると、神鷹、燃燈道人、神農、妲己、申公豹となっている。この中で神鷹は同じ鳥の妖怪として言い伝えを知っていた、妲己は胡喜媚の姉だったので知っていた、神農は禁光銼の能力で知っていたとなる。(因みに神農は雉鶏精による歴史の改変の影響も受けていなかったが、これも禁光銼の能力によってと考えられる)
残るは燃燈道人と申公豹であるが、ひょっとしたら、この二人は神農から雉鶏精について教えられていたのかもしれない。以前に自分はレビューで「神農はこれまでにも誰か地球の人と会っていて人間の姿に変身した事があるのかもしれない」と書いた事があるが、その地球の人と言うのは歴史の道標について情報を集めていた燃燈道人や申公豹だったのではないだろうか。以前に歴史の道標に関する謎解きの時に妲己は申公豹が「歴史の道標は宇宙人である」「世界は何度か滅ぼされている」と言う情報を知っている事に驚いていたが、申公豹は古代文明のかけらを調査する過程で神農が現れるパワースポットも発見していたのかもしれない。
当時の蟬玉は豊邑に潜伏中と言う設定がちゃんと使われたのが嬉しい。
そして「うるさいから今回も出番無しの雷震子」に笑ったw すっかり持ちネタになっちゃって。
豊邑の人達が「何なんだこれは……」と妖怪大戦争を見ている場面が好き。
趙公明や崑崙十二仙と数時間も戦い続けられる羽翼仙って実は強いのでは?(梅山の七怪より強そう……)
「喜望」に続く。