「忍者の才能の段」
『忍たま乱太郎』16期第79話
2008年7月17日放送
利吉さんと風鬼&ふぶ鬼親子のお話。
利吉さんと山田先生の親子の話は初期から描かれているが、山田先生が家に帰る帰らないの喧嘩の話が多くて、利吉さんが父親の事をどう思っているのか語られるのは実は少ない。年齢的にもあまりはっきりと口に出せる時期じゃないし。それを自分と同じ忍者の父親を持つふぶ鬼を通す事で利吉さんの父親に対する気持ちが描かれるのがこのシリーズの特徴。
子供の時に忍者になるのをやめようと思ったが父親の「忍者はカッコ良さでやるものではない」と言う言葉で決意を新たにしたり、父親のような忍者になりたいと何度も思ったりと、利吉さんがどのようにして今のような忍者になったのかが垣間見えた。
自分はカッコ良い忍者になれないとして自信を無くしたふぶ鬼に向かって利吉さんはカッコ良く手裏剣を投げたり走ったり敵と戦ったりするだけでは本当の忍者とは言えないとして、戦のレポートを三日もかけて地道に仕上げていく風鬼の姿を見せる。
「忍者」と言えばド派手な忍術のイメージがある中、こういう地道な情報収集こそ忍者の本分とするのが『忍たま』の特徴。
今回の話を見ると、風鬼を始めとするドクタケ忍者もちゃんと仕事をしているんだなと言う事が分かる。
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