「同室の緊急報告の段」
『忍たま乱太郎』24期第62話
2016年6月28日放送
恒例の同室シリーズなのだがこの話も今回はちょっとパターンが変わっている。いつもなら留三郎が伊作と乱太郎の不運の巻き添えを食らうのだが今回はその辺りが少なめになっている。その分、伊作と留三郎&乱きりしんと言う六年は組同室コンビ&一年は組同室トリオの描写が増えている。
同室シリーズと言えば留三郎が伊作に言う「気にするな。同室じゃないか」が定番だが、きり丸としんべヱも乱太郎に対して同じ事を言うんだろうな。
ドクタケ忍者の企みを知った伊作は乱太郎を逃がして自分が囮になる。この時の伊作を見るに「自分は忍術学園の六年生だから大丈夫」と言うだけの技のキレがある。しかし、不運が発動して思うように戦えないのが唯一にして最大の欠点。小説にあった「不運さえなければ六年生で一番の技のキレ」は伊達ではなかった。
乱太郎や伊作がドクタケ忍者に襲われていると知った留三郎は激怒。こういうバトル展開になると留三郎や文次郎と言った武闘派は格好良くなる。しかし、まさかオーラを発するとはw この前の照星さんと雑渡さんもだったが、このままいつか『ドラゴンボール』みたいなバトルが始まるんじゃないかと思える。
文次郎もだが留三郎も「伊作は自分が守らないといけない存在」と思っている節がある。不運があるので心配なのだろう。もし今回ドクタケ忍者に襲われたのが他の六年生だったら留三郎はここまで取り乱しはしないと思う。
今回はかなりシリアスな展開だったが実は既に忍術学園は動いていて事態は解決に向かっていたと言うオチ。それを知らずに必死にドクタケ忍者の情報を忍術学園に伝えようとしていた保健委員会はまさに不運。このオチを引き立てる為にも中盤はシリアスでハードなバトルが必要だったのだろう。『四方八方肘鉄砲』をバックに走る乱太郎のシーンが長いが、このシーンもオチを知っていると「物凄く感動的なのだが実は無駄だったシーン」となるので、オチを引き立てる為にあえて長めにしたと思われる。
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