翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「新しい委員長の段」 『忍たま乱太郎』22期第6話

「新しい委員長の段」
忍たま乱太郎』22期第6話
2014年4月8日放送

 

前回の続き。

 

今回の委員長改選編は原作回なのだがエピソードの入れ替えが激しいシリーズとなっている。

 

例えば6年連続保健委員を勤め上げた伊作は新野先生も頼りにするほどの知識や技量を持っていると言う説明場面だが、原作通りのタイミングだと前回の「委員長交代?の段」で入る事になるのだが、カットされた事で「学園長の言うとおり委員長を改選させた方が良い」と言う印象が強くなる展開となった。そして今回の「新しい委員長の段」でカットされた伊作の説明場面を入れた事で「実際に委員長を改選したら問題が浮上した」と言う流れが分かりやすくなった。

 

又、今回は改選された委員長の発表の流れも原作とアニメでは違っていた。
原作では「伊作はどの委員会の委員長になったのか?」と言う問いに対して、先に他の委員長達の結果を一つずつ見せていき、伊作の新しい委員会と言う答えは最後に残るようにされていた。つまり、問いに対する答えを最後まで引っ張った。
それに対してアニメは伊作の新しい委員会を先に見せて、その後に他の委員長達の結果を見せていった。原作に比べてアニメは対象年齢が低いようなので、同時に複数のテーマを展開しないようにしたのだと思われる。例えば今回の話だと原作は「委員長達の新しい委員会」を開示していくのと同時に「伊作はどの委員会の委員長になったのか?」と言う謎も引っ張っているのだが、アニメでは伊作の新しい委員会を先に見せた事でその後は「委員長達の新しい委員会」と言う一つのテーマだけで話を展開出来るようにしている。

 

他にも伊作が会計委員会の仕事の大変さを知り、左吉(アニメでは三木ヱ門)が「それが分かっていただけただけでも今回の委員長改選の意義はあったと言うものです」と言う場面が原作では早めに出てくるのだがアニメではシリーズのまとめとして次回の終盤に出てきている。

 

今回の話は「最終的には200ページ以上の長編となる原作」と「1話10分の短編が繋がっているアニメ」では同じ話でも色々と場面や台詞を入れ替えたりした方が良いと言う事が分かる興味深いエピソードであった。

 

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