翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「委員会対抗戦の段」 『忍たま乱太郎』16期第27話

「委員会対抗戦の段」
忍たま乱太郎』16期第27話
2008年5月6日放送

 

前回の続き。

 

一年生同士、一年生と二年生、二年生と三年生、三年生と四年生と、学年が近いとどうしても張り合って仲が悪くなる。そこで嫌でも協力しなければいけない状況を作ってお互いの良さを分からせようと言うのが今回の山賊退治の目的。
実際、昔の『忍たま』は二年生が一年生に意地悪をしたり、三年生と四年生が対立したりする事があったが、この頃からそう言った喧嘩は少なくなり、下級生は上級生を敬い、上級生は下級生の面倒を見るようになった。
こうして見ると、やはり学園長は立派な教育者なんだなと思う。

 

学級委員長委員会は委員会対抗戦の審判を務める事になる。この後も委員会対抗のイベントはいくつかあるが学級委員長委員会は審判を務める事が多い。
そして対抗戦に関わらない唯一の委員会である事に顧問が学園長と言う事も加わって学級委員長委員会は数ある委員会の中でも特別枠のような存在になる。

 

いかにして急流を越えるかと言うところで留三郎が登場。
用具倉庫の出庫票を調べる事で四年生が野外演習に出かける際に桶と壺を借り出していた事を知り、四年生の演習ルートを調べて途中に川がある事をつきとめ、桶や壺を川の中に埋めておく地獄落としと言う罠が仕掛けられた事を見抜く。
最初の微兆に気付き、さらに新しい微兆に気付く事で、前と後の微兆を繋いで一つの動きや傾向を点から線に変えて事態を把握する「微兆の術」は用具委員会の仕事と忍者の忍術を結びつけた非常に分かりやすい事例であった。
このように委員会活動は単なる学園マンガだから導入した設定と言うわけではなく、忍者の仕事を学園マンガの設定に落とし込む事で子供にも理解しやすいようにしている。
用具委員会はその他にも差し入れをした竹で橋を作らせて急流を越えさせる等、今回は大活躍であった。

 

急流を前にして皆が迷っている時に「前進あるのみ!」と言って流された左門はさすがに期待を裏切らない。方向音痴キャラは他の作品にもいるが、そこに「決断力のある」を加えた事で左門のキャラは強烈な個性を放つ事となった。

 

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