「中BOSS BATTLE⑧ -貴族没落-」
『封神演義』第106回
遂に趙公明が封神。
雲霄三姉妹戦もそうだったが、太公望の凄いところは「瞬時に相手の特性を見破り、その対処法を考え出す」ところであろう。原型・趙公明は時間が経ったら無限に増殖していたのだが、復活した太公望はすぐにその対処法を考え出した。
戦う前に趙公明は「僕に小細工は通用しない」と言い、金蛟剪のような絶大な攻撃力を繰り出したり原型のように数で押し切ったりと分かりやすい強さを出してきたが、それを太公望は頭の回転の速さで見事に勝利を収めた。
何故かゴージャスに封神される趙公明w
どういう原理かさっぱり分からないが、これが許されるのが彼のキャラクターだと言える。
「ちなみに太公望くん! 残された妹たちはよろしくたのんだよ!」。
さらりと爆弾発言を残して逝ってしまった趙公明w
ところで、雲霄三姉妹が味方キャラになるのって最初から決められていたのかな? それとも描いているうちにキャラが立ちまくったので生存ルートが作られたのかな? この辺りの事情を藤崎竜さんに是非とも聞いてみたい。
太公望「さて! これで残る強敵は聞仲・妲己・十天君・通天教主といったところか!!」。
全部で13人。メチャクチャ多いぞ……。
この時の四不象との会話で太公望は既に申公豹の事を敵と思っていない事が分かる。
タイムリミットが迫ると戦闘スープーの目が赤く点滅するらしい。これはウルトラマンのカラータイマーが元ネタと思われる。
四不象と戦闘スープーは多重人格のような感じ。趙公明が貴公子と悪の貴公子の二つの姿を持っていて、伏羲(王奕)が太公望と王天君と言う二人に分かれ、白鶴童子にライバルの黒鶴童子がいると言うように『封神演義』には「白と黒」で一人の中に二つの存在がいたり対になる二人が用意されたりしている。これは「陰陽」の考えが影響しているのかな?
「通天教主ONE」に続く。