「魔家四将⑨ -四体合体☆魔家四将原形ヴァージョン!!!!-」
『封神演義』第63回
魔家四将に「☆」は似合わないよなw
「!」が四つなのは魔家四将に合わせているのかな?
魔家四将は鸓と言う四つ首の幻獣が四体に分離した存在だった。人間の姿から再び妖怪に戻る時には持っていた宝貝の能力も吸収していると言う特典付き。花狐貂の巨大さを持ち(で良いのかな?)、青雲剣で攻撃し、相手の攻撃は混元傘で吸収&反射、さらには黒琵琶で周囲の人間を操るとまさに無敵。しかし、花狐貂は既に何体か倒されていて、混元傘もヒビが入っていて、黒琵琶も楊戩には通用しない。魔家四将には既に勝ち目は無かったのだった。
魔家四将を人間の姿である時に弱らせる必要があったと言う楊戩の作戦を見抜いたのは太公望ただ一人。それと黄飛虎が楊戩は魔家四将を殺さないように戦っていた事に気付いていた。太公望はともかく、仙道の知識が無い黄飛虎が十二仙でも気付かなかった楊戩の戦い方の違和感を見抜いたのはさすが武成王と言ったところ。
「最後の手段に巨大化した悪者は絶対に勝てないものだよ!!!」。
ウルトラマンや仮面ライダーやスーパー戦隊を見ていると「うんうん」と頷く台詞。
巨大化して生き残れた敵なんて長い歴史の中でもほんの一握りだもんなぁ。
正体を現した魔家四将に対して楊戩は「妖怪!!!」と呼びかける。
「アンタも妖怪だろ!」とツッコみたいが、これは楊戩が妖怪としての自分を嫌悪し否定しているから出た言葉なのかなと思う。楊戩は妖怪である自分を否定する為に自分を「妖怪と戦う崑崙の仙人」と位置付けた。化け物の正体を見せた魔家四将に向けて「妖怪!!!」と呼びかける楊戩の姿はあたかも「僕はお前達妖怪とは違う」と言っているようにも見える。(おそらくこれと同じなのが『仮面ライダー』で、本郷猛もショッカーに改造された人間なのだが、彼は怪人に向かって「出たな! ショッカーの改造人間!」と叫び、あたかも自分はショッカーの改造人間ではないと宣言しているようであった)
「魔家四将⑩ -魔家四将・封神台へ-」に続く。