「死闘一 -スープーパパ現る-」
『封神演義』第135回
王天君を倒しても寄生宝貝は何故か解除されなかった。楊戩は寄生宝貝を操っていたのは妲己だったのかと考えるが、おそらくはこの時点ではまだ姿を現していない2人目か3人目の王天君であったのだろう。1人目の王天君が倒された時の事を考えての保険だったと思われる。
もしも王天君を倒しても寄生宝貝が解除されなかったり、王天君の撃破そのものが不可能だった時を考えて太公望はスープーパパを呼んでいた。仙界大戦編では中々読みが当たらない太公望だったがここは久し振りに読みが当たった。
かつて申公豹が口にした「歴史の道標」と言う言葉を元始天尊も使う。これによって本作の最終目標が妲己の背後にいる「歴史の道標」である事が確定した。
ところで元始天尊は歴史の道標の気配を感じて楊戩の言葉を遮っている。女媧の気配を察知出来るとはさすがは元始天尊。これはかつて女媧と遭遇した事が関係しているのかな?(元始天尊と女媧が本当に遭遇していたのかどうかは不確定だが)
普賢真人に睡眠薬を盛られる太公望。
あの話の流れで不審に思わなかったのか?と思ったが、30年前に元始天尊に睡眠薬を盛って人間界に遊びに行ったのは太公望の発案なので、この時は太公望が睡眠薬を盛ったのかもしれない。(普賢真人は「元始天尊様に盛ったのと同じ睡眠薬だよ」と言ってはいるが「自分が元始天尊に盛った」とは言っていない)
それとも太公望に睡眠薬を盛ったと白状した時の表情を見るに実は普賢真人はイタズラ好きで太公望や元始天尊は何度も騙されていたのかもしれない。
「死闘二 -普賢真人-」に続く。