翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「父親たちの段」 『忍たま乱太郎』25期第44話

「父親たちの段」
忍たま乱太郎』25期第44話
2017年6月8日放送

 

猪名寺家と山田家の違いが色々と見られる話。

 

まず猪名寺家は乱太郎が休みに帰ってきて一家三人が揃うのに対し、山田家は山田先生が休みになっても家に帰らないので一家三人が揃わない。

 

乱太郎の母ちゃんが仕事に出かける父ちゃんに大きめのおにぎりを渡す一方、山田先生と奥さんは洗濯物のやりとりをしている。

 

まだ子供である乱太郎は忍術学園と言う所で忍者の勉強をして、きり丸やしんべヱと言った友達と相撲を取ったりして遊んでいるのに、利吉さんの子供時代はおそらくは父親である山田先生に忍者について教わり、相撲を取る相手も友達じゃなくて父親であった。

 

そして最大の違いは「山田先生が優秀な忍者であるのに対し、乱太郎の父ちゃんは先祖代々由緒正しいヒラ忍者である」と言う事。
父ちゃんが利吉さんに「乱太郎は立派な忍者になれるだろうか?」と尋ねた時に「ウチは先祖代々由緒正しいヒラ忍者で……」と説明している。つまり、「親がヒラ忍者だと、その子供もヒラ忍者となる」と言うのが代々続いているのだ。
仮に利吉さんが山田先生から忍術を教わっていたとした場合、「優秀な親から忍術を教われば子供も優秀な忍者になる」として、乱太郎の父ちゃんが「ヒラ忍者である自分は子供に忍術を教えてはいけない」と改めて思った可能性はある。だからこそ、父ちゃんは合戦場でバイトをしながら学費を貯めて乱太郎を忍術学園へと行かせて猪名寺家に続くヒラ忍者の流れを断ち切ろうとしている。
しかし、自分の知らない場所で息子はどうしているのか、果たして立派な忍者になれるのか、不安はあるのだろう。自分は忍者で、息子も忍者になりたい。しかし、自分には息子を立派な忍者にする事が出来ないので学園に預けなければいけない。わずかなやりとりであったが父ちゃんの複雑な心境が垣間見えた。
こうして見ると今回の話で乱太郎の父ちゃんが話をした相手は利吉さんだったが、父ちゃんが見ていた相手は「息子を立派な忍者に育て上げた山田先生」だったのかな。だからタイトルが「父親たちの段」だったのかもしれない。

 

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