shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「太公望メタボになる」 『封神演義外伝』第1回

太公望メタボになる」
封神演義外伝』第1回

 

アニメ『覇穹 封神演義』の放送に合わせて書かれた短編。
最初は全3話の予定だったが作者の藤崎竜さんが書き進めるうちに楽しくなってきたので全7話となった。

 

最初は連載時の第1回と同じように世界観の紹介。
連載第1回を再現しているのだが、大祝賀パーティーに参加した仙人仙女の実体が妖怪仙人だったと言う場面は今回追加されたもの。そう言えば、連載第1回では妲己の配下は人形(ひとがた)の状態で出ていて妖怪の正体を現していなかった。(次の話の陳桐で説明するからだと思われる) 今回の大祝賀パーティーの実体は華やかに見える妲己や殷王朝の隠された恐怖の部分が垣間見える場面になっていて面白かった。

 

意外とあっさりと再会した太公望と四不象。
今回はいつも一緒にいる武吉がいない。仙界大戦の後の涙する場面もだったが、太公望はなるべく武吉を自分に深入りさせないようにしているところがある。最終的に自分は世界から消えていく存在だと思っているからか、武吉には自分とは違う世界で生きてほしいと願っているのかもしれない。
一方で太公望は仙界大戦の後や今回のような時は武吉や楊戩も遠ざけるのに四不象は呼んだりする。太公望はどこか四不象を頼っていると言うか甘えているところがあるように見え、そこに関しては他の誰も入り込めない部分がある。

 

太公望と四不象が再会した岩山は連載最終回で四不象と武吉が太公望捜しを一時諦め、その後、太公望と申公豹が再会した場所に見えたが違うかな? あちらは松の木に見えて今回は桃の木だし。

 

女媧との戦いを終えた太公望は質の高い桃が実るパワースポット巡りの旅をしていた。自然エネルギーの溜まり場であるパワースポットでは地球の自然と融合した始祖がかすかに形を保つ頃が出来るので、太公望は始祖が持つスーパー宝貝を確認する為に桃の食い倒れ旅行をしながら始祖を探していた。
まさか連載最終回での「桃の木にはこのハゲ薬が効くっ!!!」にそんな深い設定があったとは……!(さすがに後付けだと思うが)

 

「最初の人」の一人である神農が登場。
「女媧が現れた!」と驚く四不象に対して「いけない。人間の姿をとらないとね」と言って変身する。
始祖の本当の姿はグレイ型宇宙人だと思われるので、今回の神農がとった姿はあくまで地球の人向けの姿だと思われる。今回初めて人間の姿に変身したとは思えない感じだったが、ひょっとしたら、これまでにも誰か地球の人と会っていて人間の姿に変身した事があるのかもしれない。

 

自然エネルギーの溜まり場であるパワースポットでは自然そのものになった始祖が現れる事が出来る。と言う事は自然エネルギーには始祖の力も混じっていると言う事なのかな。昔、太公望は「世の中には『霊穴』と呼ばれる霊気の溜まり場が何ヶ所かあり、そこで霊気を吸収すると一時的にパワーが上がる」と言っていたが、この霊気=自然エネルギー=始祖の力で、宝貝の使用に使われる力もこれと同じものなのかもしれない。そう考えると仙人の設定が色々と分かってくる。

 

今回の外伝は二十数年ぶりの新作であるが、連載時と全く変わらない感じになっていたのが凄く嬉しかった。

 

スープー一家離散の危機」に続く。

 

 

封神演義外伝~仙界導書~ (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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